環境配慮コンクリートによるセグメント「T-eCon®/Segment」

環境配慮コンクリートによるセグメント
「T-eCon®/Segment」 産業副産物を用い、製造時のCO2排出量を大幅に削減した
シールドトンネル用セグメント

お客様のメリット

  • T-eConcrete/セメント・ゼロ型の使用により、材料の製造時に排出されるCO2排出量を削減し、
    脱炭素に貢献します。
  • 産業副産物を有効活用して3Rを促進します。
  • セグメントに必要な強度発現性・製作性・耐荷性・耐久性は、従来のセグメントと同等以上です。

技術の特徴

CO2排出量を大幅に削減

普通セメントで製作したRCセグメントと比較すると、約70%のCO2排出量を削減できます。また、産業副産物である高炉スラグ微粉末をコンクリート1㎥当たり500kg以上使用して、3Rを促進します。

圧縮強度発現性

圧縮強度の発現性は、通常のコンクリートと同等であり、一般的なセグメントの設計基準強度42 ~ 60N/m㎡を確保できます。

製作性・耐荷性

打込み性、仕上げ性は良好であり、通常のセグメントと同じ方法で製作できます。また、耐荷試験の荷重-変位曲線は、通常のコンクリートと同様の挙動を示し、同等の耐荷性を有しています。

耐久性

塩化物イオンの浸透性、硫酸への抵抗性は通常のコンクリートと同等です。

コンクリート練り混ぜ(品質管理試験の実施)セグメント型枠への打込み・締固めセグメント型枠上蓋の脱型コテ均し・仕上げ蒸気養生製作フロー
  • 実大セグメント状況

    実大セグメント状況

  • 塩水浸漬表面からの距離(mm)塩水浸漬結果

    塩水浸漬表面からの距離(mm)
    塩水浸漬結果

実績・事例詳細

国内初 シールドセグメントに適用

大阪市内の下水処理場シールドトンネル工事において、2021年8月に、外径6.4mのシールドトンネルで用いるセグメント5リング分(長さ6m)施工しました。セメントを使わないコンクリートセグメントのシールドトンネルへの適用は、国内初となります。

  • セグメント組立性試験

    セグメント組立性試験

  • セグメント現場設置

    セグメント現場設置

【シールドをとりまく環境配慮コンクリートの使用例】国内初プレキャストインバートブロックを
シールド全線に大量適用

千葉県内のシールドトンネル工事において、2021年8月より、プレキャストインバートブロック、歩床ブロックを3.8km区間のシールドトンネル全線に渡り施工しました。
セメントを使わないプレキャストインバート等のシールドトンネルへの大量適用は、国内初となります。

プレキャストインバートブロック

プレキャストインバートブロック

社外表彰

第13回 エンジニアリング奨励特別賞 : 2021年 一般財団法人 エンジニアリング協会