お客様のメリット
- 屋外の風を適切に取り込んで、室内環境を快適に保つことが容易となります。
- 窓をどのように開放したら適切な外部風を室内に取り込めるのか在室者各自のパソコンの画面に表示します。
- 空調エネルギーを最大で約10%削減できます。また、窓を開放することにより、夏季の停電時でも最低限の環境を確保できます。
技術の特徴
窓が開かない完全空調のビルを計画するのではなく、自然換気口・窓を設置して、屋外の風を取り込む工夫を行います。風が強いときに不用意に窓を開けると不快になることがありますので、適切な制御を行い、快適な環境を実現するために、下記の工夫をしています。
1 データベースの利用
あらかじめ建物および周辺街区の形状を考慮して解析したシミュレーション結果に基づき、室内環境を快適にする自然換気口・窓の開閉・開ける比率などを算出し、データベースを作成します。
2 計測データとデータベースを用いた開閉判断
適切な室内環境が得られる開閉状態は、データベースと建物の内外の環境計測データ(風向・風速・温湿度)を組み合わせて判断を行います。
3 開閉制御および推奨表示
自動開閉の自然換気口をコントロールし、窓などの手動の開口は、どの程度開けたらよいかを在室者各自のパソコンの画面に表示します。
この結果、屋外の風を適切に取り込んで、室内環境を快適に保つことが容易となります。
自然換気システムT-Fresh Air の仕組み
実績・事例詳細
大成建設技術センターZEB実証棟
神奈川県横浜市にある技術センター内に建設されたZEB実証棟にオフィス適用の第1号として導入しました。シミュレーションによるデータベースを用いた制御を実施しています。在室者による窓開け換気も積極的に行っており、室内の温熱環境改善と省エネルギーを実現しました。
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風速の水平分布のシミュレーション結果(3FL+1.1m)