燃料物質である“油”を細胞外に生産する微細藻類

燃料物質である“油”を細胞外に
生産する微細藻類 特定遺伝子の発現を抑制・強化することにより細胞外への燃料生産を実現

お客様のメリット

  • 微細藻類を回収することなく遊離脂肪酸を直接、獲得することが可能です。
  • 生産された遊離脂肪酸は、ディーゼル燃料及びジェット燃料の原料として活用できます。
  • 微細藻類を継続的に利用できるため、製造に係るコストエネルギーの軽減を期待できます。

技術の特徴

燃料物質である“油”を細胞外に放出する機能を強化

微細藻類の特定遺伝子の発現強化・抑制を行うことで、燃料物質である遊離脂肪酸(FFA:Free Fatty Acid)を効率的に細胞外に生産させることを実現しました。今回作製した微細藻類は、外来遺伝子を含まない非組み換え生物であり、FFA生産能力と生産されたFFAを速やかに細胞外に放出する機能が強化されています。

非組み換え藻a類における細胞外へのFFA生産機構

非組み換え藻a類における細胞外へのFFA生産機構

細胞外に放出された“油”を容易に回収可能

開発した微細藻類は細胞外にFFAを生産できる、菌の回収をせずに直接、FFAを獲得するできます。また、培養した藻類を継続的に燃料生産に活用できるため、培養に係るエネルギーやコストの軽減が期待できます。

  • 開発した細胞外FFA生産藻類の燃料生産イメージ

    開発した細胞外FFA生産藻類の燃料生産イメージ

  • 培養後の燃料物質の外観

    培養後の燃料物質の外観

実績・事例

FFAの連続生産・回収システム(5L容量)

FFAの連続生産・回収システム(5L容量)